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肥大型心筋症、強度の高い運動でも死亡リスク上昇せず

2023年6月14日  専門誌ピックアップ

肥大型心筋症(HCM)患者を対象に、強度の高い運動と心室性不整脈や死亡のリスク上昇との関連性を医師主導の多国籍多施設前向きコホート研究で評価した。HCM診断がある、または左室肥大を伴わない遺伝子型陽性(表現型陰性)で、運動不可ではない8-60歳患者1660例(平均39歳、男性60%)を大規模HCM施設42カ所で登録し、座位中心の運動群252例(15%)、中等度の運動群709例(43%)、強度の高い運動群699例(42%)に割り付けた。 その結果、主要複合転帰とした死亡、突然の心停止に対する蘇生処置、不整脈性失神、植込み型除細動器によるショックを来したのは77例(4.6%)で、内訳は、強度が高くない運動群44例(4.6%)、強度が高い運動群33例(4.7%)で、1000人年当たりそれぞれ15.3人、15.9人だった。強度が高い運動群のイベント発生率は、強度が高くない運動群と比較しても高くなく、補正ハザード比は1.01だった。...