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COPD、気道閉塞性粘液栓の存在が死亡率上昇と関連

2023年6月15日  Journal of the American Medical Association

米国の21施設で慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の気道粘液栓と死亡率との関連を、前向きに収集された患者データを後ろ向きに解析する観察研究で検討した。胸部CT検査で内径約2-10mmの気道を完全に閉塞させる粘液栓を特定し、閉塞する肺区域数に基づいて0区域群、1-2区域群、3区域以上群に分類した。主要評価項目は全死因死亡率とし、比例ハザード回帰分析を用いて評価した。 その結果、4363例(中央値63歳、女性44%)を主解析の対象とし、内訳は0区域群59.3%、1-2区域群21.8%、3区域以上群18.9%だった。追跡期間中央値の9.5年間に1769例(40.6%)が死亡した。死亡率は0区域群が34.0%、1-2区域群が46.7%、3区域以上群が54.1%だった。死亡の調整後ハザード比は、0区域群との比較で1-2区域群が1.15(95%CI 1.02-1.29)、3区域以上群が1.24(同1.10-1.41)だった。...