コロナワクチンの接種回数と有害転帰との関連
2023年6月16日
British Medical Journal
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のデルタ株(B.1.617.2)およびオミクロン株(B.1.1.529)優勢期中、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの種類および接種回数と感染の有害転帰との関連を、米退役軍人医療制度のデータを用いた後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は入院、集中治療室入室、人工換気の利用、SARS-CoV-2検査陽性から30日後の死亡率とした。 その結果、デルタ株優勢期には9万5336例(ワクチン接種率47.6%)、オミクロン株優勢期には18万4653例(同72.6%)が感染した。ワクチン未接種との比較で、デルタ株優勢期にmRNAワクチン2回接種では入院(調整後オッズ比0.41、95%CI 0.39-0.43)、集中治療室入室(同0.33、0.31-0.36)、人工換気(同0.27、0.24-0.30)、死亡(同0.21、0.19-0.23)のオッズが低下し、オミクロン株優勢期にmRNAワクチン2回接種では、入院(同0.60、0.57-0.63)、集中治療室入室(同0.57、0.53-0.62)、人工換気(同0.59、0.51-0.67)...
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