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認知機能低下患者、早期アミロイドPETで病因診断率上昇

2023年6月17日  JAMA Neurology

欧州の8カ所のメモリークリニック来院患者840例を対象に、アミロイドPET使用による臨床への効果を前向き無作為化試験で検討(AMYPAD-DPMS試験)。前臨床期アルツハイマー病の可能性を高める臨床的特徴である主観的認知機能低下を訴える患者(SCD+)、軽度認知障害(MCI)患者、および認知症患者を対象とした。診断的精密検査でアミロイドPETを早期(1カ月以内)に実施する群(第1群)、後期(平均8±2カ月後)に実施する群(第2群)、または主治医の判断に応じて実施する群(第3群)で、病因診断を受けた患者数を比較した。 その結果、3カ月時に非常に高い確度(視覚的数値スケールで90%以上の評価)で病因が診断された患者の割合は、第1群で40%、第2群で11%だった(P<0.001)。認知ステージ別の結果も同様の傾向が見られた(SCD+:30% vs. 6%、P<0.001、MCI:42% vs. 9%、P<0.001、認知症:49% vs. 20%、P<0.001)。...