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難治性大腸がんにパニツムマブ再投与が有効か

2023年6月17日  JAMA Oncology

イタリアの7施設で、難治性RAS野生型(WT)の切除不能再発大腸がん(MCRC)の3次治療として、トリフルリジン・チピラシルを併用した抗EGFR抗体薬パニツムマブ再投与の有効性を第II相無作為化比較試験で検討した。トリフルリジン・チピラシル単独療法(標準治療)群31例とパニツムマブ併用療法群31例を比較。主要評価項目は無増悪生存(PFS)とした。 その結果、PFS中央値は、パニツムマブ併用群が4.0カ月、標準治療群が2.5カ月だった(ハザード比0.48、95%CI 0.28-0.82、P=0.007)。試験開始時の血漿ctDNA検査でRAS/BRAF WTと診断された患者サブ群に対して、FoundationOne Liquid CDxがんゲノムプロファイルを実施した。腫瘍のKRAS、NRAS、BRAFV600E、EGFR、ERBB2、MAP2K1およびPIK3CAがWTだった23例中15例(65.2%)では、PFS中央値が6.4カ月だった。...