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ゲノムワイドPRS追加でASCVDリスク推定の評価改善

2023年6月18日  専門誌ピックアップ

米国Million Veteran Programに参加した成人7万9151例(平均57.8歳、男性86.5%)を対象に、ゲノムワイド多遺伝子リスクスコア(PRS)が従来の臨床危険因子を用いたアテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)リスク推定を改善するかどうかを検討した。 その結果、冠動脈疾患(CAD)PRSは非ヒスパニック系黒人(ハザード比1.10、95%CI 1.02-1.19)、ヒスパニック系(同1.26、1.09-1.46)、非ヒスパニック系白人(同1.23、1.18-1.29)の非致死性心筋梗塞の発症と関連し、脳卒中PRSは非ヒスパニック系白人(同1.15、1.08-1.21)の脳卒中発症と関連した。CAD+脳卒中PRSは非ヒスパニック系黒人(同1.19、1.03-1.17)と非ヒスパニック系(同1.11、1.03-1.21)のASCVD死と関連した。従来のリスクモデルへのPRS追加による純再分類改善度は、男性の複合CVDの中リスク群で0.38%(95%CI 0.07-0.68)、女性で6.79%(同3.01-10.58)、55歳超で0.25%(同0.03-0.47)、...