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コロナ罹患後に精神障害リスクは上昇せず

2023年6月18日  JAMA Psychiatry

デンマークのレジストリを用いた全国コホート研究で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後の精神医学的転帰を検討。COVID-19患者の精神障害新規発症リスクと向精神薬の使用をCox比例ハザードモデルに基づく生存分析で推定し、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査陰性者、未検査者、COVID-19以外の感染症による入院患者と比較した。 その結果、検査陽性者52万6749例、陰性者312万4933例、未検査者50万1110例を特定し、集団の93.4%を1.83年追跡した。陽性者(ハザード率比1.24、95%CI 1.17-1.31)と陰性者(同1.42、1.38-1.46)の精神障害リスクは未検査者より高かった。陰性者との比較で、陽性者の精神障害発症リスクは18-29歳で低く(同0.75、0.69-0.81)、70歳以上で高く(同1.25、1.05-1.50)、向精神薬の使用も18-29歳で低く(同0.81、0.76-0.85)、70歳以上で高かった(同1.57、1.45-1.70)。COVID-19の入院患者は、一般集団より精神障害発症リスクが大幅に高かった(同2.5...