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アミオダロンが抗凝固薬排出を阻害し出血関連入院が増加

2023年6月19日  Annals of Internal Medicine

抗凝固薬アピキサバンまたはリバーロキサバン投与中の心房細動患者9万1590例(平均年齢76.3歳、女性52.5%)を対象に、抗不整脈薬アミオダロン併用時(5万4977例)の出血による入院リスクを後ろ向きコホート研究で検討。抗凝固薬の排出を阻害しないフレカイニドまたはソタロール併用時と比較した。 その結果、アミオダロン併用群で、出血による入院リスクが上昇した[率差:1000人年当たり17.5件(95%CI 12.0-23.0)、ハザード比:1.44(同1.27-1.63)]。虚血性脳卒中または全身性塞栓症発生率は上昇しなかった[同-2.1件(-4.7-0.4)、0.80(0.62-1.03)]。直近30日以内の出血による死亡リスク[同9.1件(5.8-12.3)、1.66(1.35-2.03)]は、他の原因による死亡リスクよりも高かった[同5.6件(0.5-10.6)、1.15(1.00-1.31)、ハザード比の比較:P=0.003]。リバーロキサバン(率差28.0件、95%CI 18.4-37.6)の方がアピキサバン(同9.1件、2.8-15.3)よりも、出血による入院の発生率が高かっ...