1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 皮膚がん手術、切開部への抗菌薬予防投与でSSI発生率低下

皮膚がん手術、切開部への抗菌薬予防投与でSSI発生率低下

2023年6月20日  JAMA Surgery

皮膚がん手術患者681例(男性60.6%、平均年齢70.4歳)を対象に、切開部への抗菌薬の微量投与による手術部位感染(SSI)予防効果を二重盲検並行群間無作為化比較試験で検討。患者を局所麻酔薬(対照)群、局所麻酔薬+flucloxacillinまたは、局所麻酔薬+クリンダマイシン(500μg/mL)群のいずれかに割り付けた。主要評価項目は、術後創感染スコア5以上のSSI発生率(SSI病変数/各群の総病変数)とした。 その結果、術後創感染スコア5以上だった病変の割合は、対照群が5.7%(22/388例)、flucloxacillin併用群が5.3%(17/323例)、クリンダマイシン併用群が2.1%(9/422例)だった(クリンダマイシン群 vs. 対照群:P=0.01)。術後の全身抗菌薬使用率は、対照群(31/388例、8.0%)に比べ、クリンダマイシン群(9/422例、2.1%、P<0.001)およびflucloxacillin群(13/323例、4.0%、P=0.03)の方が有意に低かった。...