変性性MRの経カテーテル修復術、88.9％で成功

変性性僧帽弁閉鎖不全症（MR）に用いる経カテーテル僧帽弁修復術の転帰をコホート研究で検討。米国胸部外科学会/米国心臓病学会のTranscatheter Valve Therapies Registryに登録され、MitraClipデバイス（Abbott社）による経カテーテルedge to edge僧帽弁修復術を受けた患者を対象とした。主要評価項目は「MR成功」（残存MR中等度以下、僧帽弁平均圧較差10mmHg未満）とした。 解析した1万9088例（年齢中央値82歳、女性48％）の88.9％で「MR成功」が達成された。30日時点で、死亡率は2.7％、脳卒中発生率は1.2％、僧帽弁再介入発生率は0.97％だった。「MR成功」は「手技不成功」と比較して、1年後の死亡率（14.0％ vs. 26.7％、調整ハザード比0.49、95％CI 0.42-0.56、P＜0.001）および心不全による再入院の割合（8.4％ vs. 16.9％、同0.47、0.41-0.54、P＜0.001）が有意に低かった。「MR成功」患者のうち、「手技不成功」患者と比較して死亡率が最も低かったのは、残存MRが軽度以下...