1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児がんのCOVID-19、MIS-C発症で臨床経過が重症化

小児がんのCOVID-19、MIS-C発症で臨床経過が重症化

2023年6月21日  JAMA Oncology

米国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した小児がん患者2035例を対象に、小児多系統炎症性症候群(MIS-C)の関連因子およびMIS-Cを発症した場合のCOVID-19の臨床経過を多施設観察コホート研究で検討。MIS-Cを発症した患者(24例)とマッチさせた対照者(96例)を比較した。 その結果、MIS-C患者の大多数が血液がん[83.3%(20例)]、公的保険加入者[66.7%(16例)]、ヒスパニック系[54.2%(13例)]だった。半数(12例)にがん以外の併存疾患があった。併存疾患のある患者は、ない患者に比べてMIS-Cを発症する可能性が高かった(オッズ比2.5、95%CI 1.1-5.7)。対照者と比較して、MIS-C患者は全身症状(同4.7、1.4-15.8)または胃腸症状(同5.0、1.7-14.6)、入院(同42.9、7.1-258)、集中治療室入室(同11.4、3.6-36.4)、がん治療変更(同24.9、6.5-94.8)発生のオッズが高かった。...