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高齢重症患者の治療目標の話し合い、医師への介入で増加

2023年6月21日  Journal of the American Medical Association

米国の同一医療システム内の3つの病院の高齢重症入院患者2512例(平均年齢71.7±10.8歳)を対象に、医師向けのコミュニケーション促進介入が医師と患者間の治療目標に関する話し合いを増加させるかを実践的無作為化試験で通常ケアと比較。介入群の患者を治療している医師に、話し合いを促す1ページの患者別手引きを提供した。主要評価項目は、介入後30日以内に話し合いが行われた患者の割合とした。 その結果、主要評価項目は介入群34.5%、通常ケア群30.4%だった(入院と認知症で調整後の差4.1%、95%CI 0.4-7.8%)。処置効果修飾因子の解析で、効果量は少数民族患者で大きいことが示唆された[調整後の主要評価項目の介入群と通常対応群の差:少数民族患者10.2%(95%CI 4.0-16.5)、非ヒスパニック系白人患者1.6%(同-3.0-6.2)]。年齢、性別、認知症の既往、試験実施施設による処置効果の差は見られなかった。...