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冠動脈カルシウムスコアはCHDリスク予測を改善

2023年6月21日  Journal of the American Medical Association

冠動脈疾患(CHD)のリスクを予測する際に、従来の危険因子に基づくモデルに冠動脈カルシウムスコアと多遺伝子リスクスコアを追加した場合の変化を2つの観察研究コホートで検討。米国のMulti-Ethnic Study of Atherosclerosis(MESA、1991例)とオランダのRotterdam Study(RS、1217例)のコホートの研究開始時に、臨床的CHDのない欧州系の45-79歳を対象に各モデルを評価した。 年齢中央値は、MESAが61歳、RSが67歳だった。C統計量は、冠動脈カルシウムスコアが0.76(95%CI 0.71-0.79)、多遺伝子リスクスコアが0.69(同0.63-0.71)だった。従来の危険因子に追加した場合のC統計量の変化は、冠動脈カルシウムスコアが0.09(同0.06-0.13)、多遺伝子リスクスコアが0.02(同0.00-0.04)で、両方の場合が0.10(同0.07-0.14)だった。全体での正味のカテゴリー再分類の改善は、冠動脈カルシウムスコアを追加した場合(0.19、95%CI 0.06-0.28)は有意だったが、多遺伝子リスクスコアを追...