手術リスク低い重度AS、SAVRよりTAVRの費用対効果が高い
手術リスクが低い重度の症候性大動脈弁狭窄症(AS)患者への経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR/TAVI)と外科的大動脈弁置換術(SAVR)の費用対効果を比較。AS患者を対象にSAPIEN 3生体弁を用いたTAVRがSAVRに比べ2年死亡、脳卒中、再入院の複合転帰発生率が低かったことが示されたPARTNER 3試験の被験者929例を解析対象とした。 その結果、手術費用(procedural costs)はTAVRの方が約1万9000ドル高かったが、手術に伴う入院費用(index hospitalization costs)ではTAVRの方が591ドル高いだけだった。術後ケア費用(follow-up costs)はTAVRの方が低く、患者1人当たり2030ドルのコスト削減(95%CI -6222-1816ドル)につながった、また質調整生存年は0.05年(同-0.003-0.102)増加した。基準分析で、TAVRの増分費用対効果比は質調整生存年当たり5万ドル未満の利益が示され、TAVRは95%の確率で経済的支配的戦略であると予測された。...
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