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MSの自家造血幹細胞移植、治療薬2種より有効性優れる

2023年6月23日  JAMA Neurology

再発寛解型の多発性硬化症(MS)患者4915例を対象に、自家造血幹細胞移植(AHSCT)とフィンゴリモド、ナタリズマブおよび抗CD20モノクローナル抗体ocrelizumabの有効性をペアワイズ試験のエミュレートにより検討。患者を傾向スコアでマッチさせ、年間再発率(ARR)および無再発率、6カ月持続する総合障害度評価尺度スコアの悪化および改善を比較した。 その結果、AHSCTはフィンゴリモドに比べて、5年間のARRが低く[平均(標準偏差)0.09(0.30) vs. 0.20(0.44)]、障害悪化のリスクはほぼ同じで(ハザード比1.70、95%CI 0.91-3.17)、障害改善の可能性が高かった(同2.70、1.71-4.26)。AHSCTはナタリズマブに比べて、5年間のARRがわずかに低く[平均(標準偏差)0.08(0.31) vs. 0.10(0.34)]、障害悪化のリスクはほぼ同じで(ハザード比1.06、95%CI 0.54-2.09)、障害改善の可能性が高かった(同2.68、1.72-4.18)。AHSCTとocrelizumabでは3年間のARR[平均(標準偏差)0.09...