新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査を受けた発熱(38℃以上)のある生後8-60日の乳児1万4402例を対象に、SARS-CoV-2感染乳児の尿路感染症(UTI)、菌血症および細菌性髄膜炎の有病率を多施設共同横断研究で非感染乳児と比較。年齢群および炎症マーカー値(正常または異常)で層別化して評価を実施した。 その結果、SARS-CoV-2陽性乳児の方が陰性乳児よりも、UTI[0.8%(95%CI 0.5-1.1) vs. 7.6%(同 7.1-8.1)]、髄膜炎を伴わない菌血症[0.2%(同0.1-0.3) vs. 2.1%(同1.8-2.4)]、および細菌性髄膜炎[0.1%未満(同0-0.2) vs. 0.5%(同0.4-0.6)]の有病率が低かった。SARS-CoV-2陽性の生後29-60日の乳児では、有病率がUTIで[0.4%(同0.2-0.7)]、菌血症で[0.1%未満(同 0-0.2)]、髄膜炎で[0.1%未満(同0-0.1)]だった。SARS-CoV-2陽性乳児では、炎症マーカー値正常乳児の方が異常乳児よりも、菌血症および細菌性髄膜炎またはそのいずれかの有病率が低...
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