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第2世代抗アンドロゲン薬、認知・機能毒性のリスク高い

2023年6月24日  JAMA Oncology

前立腺がんに用いる第2世代抗アンドロゲン薬(AA)の認知・機能毒性を無作為化比較試験(RCT)の系統的レビューとメタ解析で検討。前立腺がん患者に第2世代AA(アビラテロン、アパルタミド、ダロルタミド、エンザルタミド)を投与し、認知毒性、無力性毒性(疲労、脱力など)、または転倒が報告されているRCT 12件(1万3524例)を対象とした。 第2世代AAを投与した患者は、対照群よりも認知毒性(リスク比2.10、95%CI 1.30-3.38、P=0.002)および疲労(同1.34、1.16-1.54、P<0.001)のリスク上昇が認められた。両群に従来のホルモン療法が含まれる試験でも、認知毒性(同1.77、1.12-2.79、P=0.01)および疲労(同1.32、1.10-1.58、P=0.003)の結果は一貫していた。メタ回帰では、年齢が高いと第2世代AAの投与に伴う疲労のリスクが上昇することが裏付けられた(係数0.75、95%CI 0.04-0.12、P<0.001)。さらに、第2世代AAの使用には転倒リスクの上昇との関連が認められた(リスク比1.87、同 1.27-2.75、P=0....