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ワクチン未接種者、コロナ罹患後症状の長期経過

2023年6月25日  British Medical Journal

スイス・チューリッヒ州の一般集団を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後最長2年間の症状の経過を住民対象縦断的コホート研究で検討。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染が確認され、感染前にワクチン未接種だった成人1106例と、成人非感染者628例を対象とした。主要評価項目は、感染後6カ月、12カ月、18カ月、24カ月時点での自己報告による健康状態およびCOVID-19関連症状の経過と、非感染者と比較した感染後6カ月時点での症状の超過リスクとした。 その結果、未回復と報告した感染者の割合は、感染後6カ月時点で22.9%、12カ月時点で18.5%、24カ月時点で17.2%だった。6カ月時点での超過リスク(調整後リスク差)は17.0%で、個々の症状では味覚または嗅覚の変化(9.8%)、労作後の倦怠感(9.4%)、疲労(5.4%)、呼吸困難(7.8%)、集中力の低下(8.3%)および記憶力の低下(5.7%)の頻度が高かった。...