1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. RAS野生型転移性大腸がん、パニツムマブ併用でPFS改善

RAS野生型転移性大腸がん、パニツムマブ併用でPFS改善

2023年6月27日  JAMA Oncology

イタリアの7施設で、RAS野生型(WT)転移性大腸がん(MCRC)患者62例を対象に、3次療法としての抗EGFRモノクローナル抗体パニツムマブ+トリフルリジン・チピラシル配合剤併用の効果を第II相無作為化試験で検討。各31例を併用群(男性61.3%、年齢中央値65歳)、トリフルリジン・チピラシル配合剤単独の非併用群(同54.8%、66歳)に割り付けた。 その結果、主要評価項目に規定した無増悪生存期間(PFS)中央値は、併用群4.0カ月(95%CI 2.8-5.3)、非併用群2.5カ月(同1.4-3.6)だった(ハザード比0.48、0.28-0.82、P=0.007)。治療前の血漿RAS/BRAF WT循環腫瘍DNAにより併用療法で臨床的便益が延長する患者が特定され、6カ月時のPFS率は併用群38.5%、非併用群13.0%、12カ月時ではそれぞれ15.4%、0%だった。...