急性冠症候群(ACS)患者1491例(平均年齢62.7歳、女性24.3%)を対象に、窒化酸化チタン(TiNO)コーティングステントとエベロリムス溶出ステント(EES)の5年転帰を欧州5カ国の12臨床施設で実施された多施設無作為化非盲検試験で比較(TIDES-ACS試験)。主要複合評価項目は心臓死、心筋梗塞、虚血による標的病変の血行再建の発生率とした。 その結果、5年時の主要複合評価項目発生率は、TiNO群で11.2%、EES群で12%だった(ハザード比0.94、95%CI 0.69-1.28、P=0.69)。TiNO群とEES群の心臓死は0.9% vs. 3.0%(同0.30、0.13-0.69、P=0.005)、心筋梗塞は4.6% vs. 7.0%、(同0.64、0.41-0.99、P=0.049)、ステント血栓症は1.2% vs. 2.8%(同0.43、0.20-0.93、P=0.034)、標的病変の血行再建は7.4% vs. 6.4%(同1.16、0.77-1.76、P=0.47)で発生した。...
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