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患児の前腕骨折初回画像診断で超音波がX線に非劣性

2023年6月27日  New England Journal of Medicine

前腕遠位部単独傷害で救急科を受診し、臨床的に明らかな変形がみられなかった5-15歳の患者270例を対象に、初回画像診断として、超音波検査とX線検査を多施設共同非盲検無作為化非劣性試験で比較。主要評価項目は4週時点での患側腕の身体機能とし、PROMISスコア(8-40、高スコアほど機能良好)を用いて評価した。非劣性マージンは5ポイントとした。 その結果、4週(±3日)時点で262例(97%)の転帰が得られた。超音波検査群の4週時点でのPROMISスコアは、X線検査群に対して非劣性を示した(平均36.4ポイント vs. 36.3ポイント、平均差0.1ポイント、95%CI -1.3-1.4)。Intention-to-treat(ITT)解析(いずれかの時点で主要評価項目データが得られた266例)でも同様の結果が得られた(平均差0.1ポイント、同-1.3-1.4)。臨床的に重大な骨折の見逃しはなく、有害事象発現率に群間差は認められなかった。...