ラクナ梗塞後、ISMNとシロスタゾールの利用に可能性

ラクナ梗塞の成人患者363例を対象に、一硝酸イソソルビド（ISMN）およびシロスタゾールによる治療の実現可能性を非盲検評価項目盲検無作為化試験で検討（LACI-2試験）。主要評価項目を12カ月時の試験継続率を含む治療実現可能性とした。 その結果、12カ月時に358例（98.6％）が試験継続中で、試験薬投与群の94.5％が薬剤を50％以上服用していた。非投与との比較で、ISMNは脳卒中再発（調整後オッズ比0.23、95％CI 0.07-0.74、P＝0.01）および認知機能障害（同0.55、0.36-0.86、P＝0.008）を減少させた。シロスタゾールは依存性（調整後ハザード比0.31、95％CI 0.14-0.72、P＝0.006）を減少させた。ISMN＋シロスタゾール併用で複合（血管イベント、依存性、認知機能障害、死亡）転帰（同0.58、0.36-0.92、P＝0.02）、依存性（調整後オッズ比0.14、95％CI 0.03-0.59、P＝0.008）および認知機能障害（同0.44、0.23-0.85、P＝0.02）の減少、およびQOL（調整後平均差0.10、95％CI 0.03-...