HPV感染率は妊婦40％と産児7％、産児では生後6カ月までに消失

カナダのモントリオールにある大学病院3施設で募集した妊娠14週以下の妊婦1050例（平均年齢31.3歳）を対象に、ヒトパピローマウイルス（HPV）感染率、胎盤および出生児でのHPV検出率、出生児のHPV持続感染率を前向きコホート研究で検討した（HERITAGE試験）。 腟検体のHPV DNA検査の結果、妊婦のHPV感染率は40.3％（95％CI 37.3-43.3）だった。HPV検出率は胎盤10.7％（同8.8-12.9）、羊膜下の胎児側での生検3.9％だった。出生時および生後3カ月時またはそのいずれかでの新生児でのHPV検出率は7.2％（同5.0-10.3）で、検出部位別では結膜が3.2％（同1.8-5.6）と最も高く、次いで口腔2.9％（同1.6-5.2）、陰部2.7％（同1.4-4.9）、咽頭0.8％（同0.2-2.5）だった。児で検出されたHPVは、いずれも生後6カ月時までに消失した。...