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2剤血栓溶解療法、フィブリノゲン値下げずにICH発症抑制

2023年7月1日  JAMA Neurology

虚血性脳卒中成人患者238例(年齢中央値69歳、男性61.8%)を対象に、アルテプラーゼ単独療法と比較した2剤血栓溶解療法(変異型プロウロキナーゼおよびアルテプラーゼ少量ボーラス投与)の安全性と有効性を非盲検無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、24時間後の神経画像所見での頭蓋内出血(ICH)とした。 その結果、ICHは2剤血栓溶解療法群の13.2%、単独療法群の13.7%で確認された(調整後共通オッズ比0.98、95%CI 0.46-2.12)。変異型プロウロキナーゼにより修正ランキン尺度スコアに改善が見られたが非有意だった(同1.16、0.74-1.84)。症候性ICHは2剤血栓溶解療法群での発症はなかったが、単独療法群の2.6%で発症した。1時間後の血漿フィブリノゲン値は2剤血栓溶解療法群では変化せず、単独療法群では減少した(β=65mg/dL、95%CI 26-105mg/dL)。...