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糖尿病の血糖降下薬4種、5年追跡で腎転帰に差なし

2023年7月2日  JAMA Internal Medicine

メトホルミン治療を受けている推算糸球体濾過量(eGFR)60mL/分/1.73m2以上の2型糖尿病成人患者5047例を対象に、メトホルミンに追加した血糖降下薬4種の腎転帰を無作為化試験で比較(GRADE試験)。追跡期間は平均5.0年(範囲0-7.6年)だった。 その結果、主要評価項目に規定した長期eGFR勾配(1年目から試験終了までのeGFRの変化)の平均値(mL/分/1.73m2/年)は、シタグリプチン群-2.03(95%CI -2.20--1.86)、グリメピリド群-1.92(同-2.08--1.75)、リラグルチド群-2.08(同-2.26--1.90)、インスリングラルギン群-2.02(同-2.19--1.84)だった(P=0.61)。腎臓病進行の複合転帰(アルブミン尿、透析、移植、腎臓病による死亡)が、シタグリプチン群135例(10.6%)、グリメピリド群155例(12.4%)、リラグルチド群152例(12.0%)、インスリングラルギン群150例(11.9%)に発生した(P=0.56)。...