がん患者のVTE再発予防、DOACがLMWHに非劣性

米国で、静脈血栓塞栓症（VTE）事象が発生したがん患者を対象に、直接経口抗凝固薬（DOAC）の再発性VTE予防効果を非盲検効果比較非劣性無作為化試験で低分子ヘパリン（LMWH）と比較し検討。新たにVTEの診断を受けたがん患者（浸潤性固形腫瘍、リンパ腫、多発性骨髄腫、または慢性リンパ性白血病）671例をDOAC群とLMWH群に割り付けた。主要評価項目は、6カ月時点のVTE再発率とした。 638例（95％）が試験を完了した（年齢中央値64歳、女性55％）。VTE再発率は、DOAC群が6.1％、LMWH群が8.8％で（差－2.7％、片側95％CI －100-0.7％）、事前に定めた非劣性の基準に合致した。DOAC群の33.8％とLMWH群の35.1％に重篤な有害事象が発現した。発現頻度の高い重篤な有害事象は貧血と死亡だった。...