HFのサクビトリル/バルサルタン、NT-proBNPを大幅低下

心不全悪化イベント後30日以内の駆出率が40％超の慢性心不全（HF）患者466例を対象に、サクビトリル/バルサルタンとバルサルタン単独の効果を無作為化試験で比較（PARAGLIDE-HF試験）。主要評価項目は、4週および8週時のアミノ末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド（NT-proBNP）の時間平均変化率、副次的階層的評価項目は心血管死、HFによる入院、緊急HF受診、NT-proBNPの変化とした。 その結果、NT-proBNPの時間平均低下度は、サクビトリル/バルサルタン群の方がバルサルタン単独群に比べ高かった（変化率0.85、95％CI 0.73-0.999、P＝0.049）。階層的評価項目の結果も、サクビトリル/バルサルタン群の方で非有意だが良好だった（unmatched win ratio 1.19、同 0.93-1.52、P＝0.16）。サクビトリル/バルサルタン群で腎機能の悪化は減少したが（オッズ比0.61、0.40-0.93）、症候性低血圧は増加した（同1.73、1.09-2.76）。EFが60％以下のサブグループで、NT-proBNP変化（0.78、95％CI 0.61...