1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児UC、免疫抑制剤と抗TNF製剤導入で結腸切除リスク低下

小児UC、免疫抑制剤と抗TNF製剤導入で結腸切除リスク低下

2023年7月4日  専門誌ピックアップ

小児潰瘍性大腸炎(UC)患者を対象に、免疫抑制剤(IS)と抗腫瘍壊死因子(TNF)製剤の導入がUCの長期転帰に及ぼした影響を後ろ向きコホート研究で検討。EPIMADレジストリから、17歳以前にUCと診断された337例(女性57%)を組み入れた。P1(1988-1993年、pre-IS 時代)、P2(1994-2000年、pre-抗TNF時代)、P3(2001-2011年、抗TNF時代)の3期間で比較した。 その結果、5年時点のISおよび抗TNF使用率は、それぞれ7.8%(P1)から63.8%(P3)、0%(P1)から37.2%(P3)へと、経時的に上昇した。結腸切除リスクは、経時的にも(P1:17%、P2:19%、P3:9%、P=0.045、傾向のP=0.027)、pre-抗TNF時代から抗TNF時代()の間(P1+P2:18%、P3:9%、P=0.013)でも有意に低下した。疾患進展リスクは、経時的にも(P1:36%、P2:32%、P3:34%、P=0.31、傾向のP=0.52)、同期間(P1+P2:34%、P3:34%、P=0.92)でも安定していた。再燃による入院リスクは、経時的...