1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 脳小血管病の進行、全認知症リスク増加と関連

脳小血管病の進行、全認知症リスク増加と関連

2023年7月5日  専門誌ピックアップ

認知症がない散発性の脳小血管病(SVD)患者498例を対象に、SVD進行と認知症発症リスクの関連を前向きコホート研究で検討(RUN DMC試験)。追跡期間中央値は13.2年だった。 その結果、認知症発症率は21.5%だった(アルツハイマー型認知症38例、血管性認知症34例、アルツハイマー型認知症と血管性認知症の混合型26例)。ベースライン時の白質高信号域(WMH)の体積高値(1SD増加当たりハザード比1.31、95%CI 1.02-1.67)、骨格化平均拡散率のピーク幅高値(同1.24、1.02-1.51)、拡散強調画像陽性の病変あり(ハザード比2.03、95%CI 1.01-4.04)は、全原因の認知症および血管性認知症と独立して関連した。WMHの進行は全原因の認知症発症を予測した(1SD増加当たりハザード比1.76、同1.18-2.63)。...