OCTA画像上のDMIの存在が糖尿病網膜症の進行などを予測

糖尿病患者178例の321眼（女性47.75％、平均年齢63.39歳）を対象に、表層毛細血管網および深層毛細血管網の光干渉断層血管造影（OCTA）画像を用いた深層学習アルゴリズムによる糖尿病性黄斑虚血（DMI）評価を行い、糖尿病網膜症（DR）進行、糖尿病性黄斑浮腫（DME）発症、および視力悪化の予測能をコホート研究で検討。追跡期間中央値50.41カ月での発生率はDR進行32.71％、DME発症10.28％、視力悪化21.18％だった。 ベースラインの年齢、糖尿病罹患期間、DR重症度などで調整した解析の結果、OCTA画像での表層毛細血管網のDMI（ハザード比2.69、95％CI 1.64-4.43、P＜0.001）および深層毛細血管網のDMI（同3.21、1.94-5.30、P＜0.001）検出はDR進行と有意に関連し、深層毛細血管網のDMI検出はDME発症（同4.60、1.15-8.20、P＝0.003）および視力悪化（同2.12、1.01-5.22、P＝0.04）とも関連した。...