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乳児のMMRワクチン早期接種で入院リスク低下せず

2023年7月6日  British Medical Journal

デンマークの月齢5-7カ月の乳児6540例を対象に、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹(MMR)ワクチンの早期接種によって月齢12カ月より前の感染関連入院リスクを減らせるかどうかを無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討。高所得層でMMRへの曝露機会の少ない乳児を、標準力価のMMRワクチン(M-M-R VaxPro)を筋肉内投与する群とプラセボ(溶剤対照)群のいずれかに1対1の比率で割り付けた。主要評価項目は、無作為化から月齢12カ月までの感染による入院とした。 その結果、月齢12カ月以前の感染による入院がMMRワクチン群(3264例)で786件、プラセボ群(3272例)で762件生じた。感染による入院率は、MMRワクチン群とプラセボ群で差はなかった(ハザード比1.03、95%CI 0.91-1.18)。MMRワクチン群はプラセボ群との比較で、12時間以上継続する感染による入院のハザード比が1.25(95%CI 0.88-1.77)、抗菌薬・抗ウイルス薬処方のハザード比が1.04(同0.88-1.23)だった。...