ニルマトレルビル/リトナビルでコロナ入院と死亡が減少

米国退役軍人で新型コロナウイルス感染症（COVID-19）重症化リスクがあり検査陽性が確定した外来患者（男性87％、中央値66歳、ワクチン未接種18％）を対象に、ニルマトレルビル/リトナビルまたはモルヌピラビルの有効性をtarget trial emulationで検討した。 その結果、ニルマトレルビル/リトナビル群（9607例）は、30日間の入院リスク（1000人当たり22.07 vs. 30.32、リスク差1000人当たり－8.25、95％CI －12.27-－4.23）と死亡（同1.25 vs. 5.47、－4.22、－5.45-－3.00) が、マッチさせた未治療対照群よりも低かった。31日時点での生存者では、31-180日目の死亡率（ハザード比0.66、95％CI 0.49-0.89）は低かったが、入院率（サブハザード比0.90、同0.79-1.02）は低下しなかった。モルヌピラビル群（3504例）は、30日と31-180日の死亡リスク［1000人当たり3.14 vs. 13.56、リスク差1000人当たり－10.42（95％CI －13.49-－7.35）、31-180日の...