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認知症診断検査にタウPET追加で診断の確実性向上

2023年7月9日  JAMA Neurology

認知症状が見られる患者878例(平均年齢71.0歳、男性56%)を対象に、アルツハイマー病(AD)の診断的精密検査に追加したタウPETの臨床的有用性を前向きコホート研究で検討(Swedish BioFINDER-2試験)。主要評価項目は、タウPET追加後の診断およびAD治療薬などの薬物療法の変更とした。 その結果、タウPETの結果による診断変更の発生率は7.5%、薬物療法変更では5.5%だった。データセット全体での診断の確実性は、タウPET追加前の6.9から追加後には7.4に増加した(P<0.001)。タウPET追加前にADと診断された患者(7.6から8.2、P<0.001)、およびAD診断を支持するタウPET陽性の患者(8.0から9.0、P<0.001)で確実性は高かった。タウPET結果との関連性は、アミロイドβ(Aβ)病理所見のある患者で最も大きな効果量を示し、Aβ正常患者では有意な診断変更は認められなかった。...