小児初発有熱性UTI、腎臓超音波検査で2割に尿路異常検出

小児初発有熱性の尿路感染症（UTI）患者の腎臓超音波検査での尿路異常検出率を系統的レビューおよびメタ解析で検討。MEDLINE、EMBASE、CINAHL、PsycINFO、Cochrane Central Register of Controlled Trialsデータベースから抽出した研究29件（患者計9170例）を解析対象とした。 その結果、腎臓超音波検査での異常検出率は全年齢で22.1％（95％CI 16.8-27.9、I2＝98％、研究29件）、生後24カ月未満で21.9％（同14.7-30.1、98％、15件）、治療変更を要する臨床的に重要な異常の検出率は3.1％（同0.3-8.1、96％、8件）、4.5％（同0.5-12.0、97％、5件）だった。最も検出頻度の高い所見は、水腎症、腎盂拡張、拡張尿管だった。尿路閉塞検出率は0.4％（同0.1-0.8、59％、12件）で確認され、外科的介入発生率は1.4％（同0.5-2.7、85％、13件）だった。...