血栓溶解薬tenecteplase、アルテプラーゼよりsICH少ない

急性虚血性脳卒中患者9238例を対象に、tenecteplaseによる血栓溶解療法がアルテプラーゼによる血栓溶解療法よりも症候性頭蓋内出血（sICH）が少ないことと関連しているかどうかを、後ろ向き観察研究で検討。データはComparative Effectiveness of Routine Tenecteplase vs Alteplase in Acute Ischemic Stroke（CERTAIN試験）を使用し、年齢、性別、NIHSSスコア、血栓除去術で調整し、ロジスティック回帰により解析を実施した。 その結果、sICHが発生した患者の割合は、tenecteplase群1.8％、アルテプラーゼ群3.6％で（P＜0.001）、調整オッズ比は0.42（95％CI 0.30-0.58、P＜0.01）となった。血栓除去術を受けた患者および受けなかった患者のサブグループ解析でも、同様の結果が認められた。...