心筋梗塞発症後の認知機能低下率は非発症者より高い

心筋梗塞（MI）、認知症、または脳卒中未発症の成人3万465例を対象に、MI発症と認知機能の変化の関連をコホート研究で検討。対象者データは、Atherosclerosis Risk in Communities（ARIC）試験、Coronary Artery Risk Development in Young Adults（CARDIA）試験など6つのコホートからのデータを統合した。主要アウトカムは、全般的認知の変化とした。追跡期間中央値は6.4年で、1033例がMIイベントを経験した。 その結果、全体では、MIは全般的認知（Tスコア－0.18点、95％CI －0.52-0.17点）、遂行機能（同－0.17、－0.53-0.18）、記憶（同0.62、－0.07-1.31）の急激な低下と関連しなかった。MI非発症者との比較で、MI発症者では発症の前よりも後で、全般的認知（Tスコア－0.15 、－0.21-－0.10）、記憶（同－0.13、－0.22-－0.04）、および遂行機能（同－0.14、－0.20-－0.08）の経時的低下が速いことが示された（全て年当たり）。...