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早期NSCLCに術前・術後ペムブロリズマブ療法の有用性

2023年7月14日  New England Journal of Medicine

切除可能な早期非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、周術期のペムブロリズマブ療法の有用性を無作為化二重盲検第III相試験で検討。シスプラチンを含む術前化学療法と手術のみの群(プラセボ群、400例)と、術前および術後にペムブロリズマブ療法を追加する群(ペムブロリズマブ群、397例)とを比較した。主要評価項目は、無事象生存と全生存(OS)とした。 初回中間解析時点での追跡期間中央値は25.2カ月だった。24カ月時点の無事象生存率はペムブロリズマブ群が62.4%、プラセボ群が40.6%だった(病勢進行、再発、または死亡のハザード比0.58、95%CI 0.46-0.72、P<0.001)。24カ月時点の推定OSはペムブロリズマブ群が80.9%、プラセボ群が77.6%だった(P=0.02、優位性の基準を満たさず)。全投与期間を通じて、グレード3以上の治療関連有害事象が、ペムブロリズマブ群の44.9%(グレード5が1.0%)とプラセボ群の37.3%(同0.8%)に発現した。...