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腰椎椎体間固定術、前側方または後方アプローチで差なし

2023年7月15日  専門誌ピックアップ

1-2カ所の変性または分離性脊椎すべり症患者を対象に、低侵襲腰椎椎体間固定術での前側方アプローチ(114例)と後方アプローチ(112例)の有効性を前向き国際多施設共同観察コホート研究で比較。主要評価項目は、3カ月時点のOswestry Disability Index(ODI:障害度を評価)スコア改善度とした。前側方群の方が、分離性脊椎すべり症患者が多かった(38.6%vs 16.1%、P<0.001) その結果、追跡調査3カ月時点のODI改善度に、前側方群と後方群で差は認められなかった(23.2±21.3 vs. 25.8±19.5、P=0.521)。12カ月時点までの背部痛および下肢痛平均改善度、障害度、またはQOLに、群間で臨床的に意味がある差は認められなかった。評価した患者(158例、70%)の骨癒合率は両群同程度で、前側方群が88例中72例(81.8%)、後方群が70例中61例(87.1%)だった(P=0.390)。...