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小児の再発T細胞白血病に塩基編集CAR7 T細胞療法の効果

2023年7月16日  New England Journal of Medicine

再発したT細胞急性リンパ芽球性白血病の小児3例を対象に、CRISPRで塩基編集したCAR7 T細胞の安全性を検討した第I相試験の中間結果報告。健常志願者ドナーのT細胞にCD7タンパク質に特異性をもつCAR(CAR7)を発現させ、CD52およびCD7受容体とαβ T細胞受容体のβ鎖をコードする3つの遺伝子を塩基編集により不活性化した。 その結果、1例目(13歳女子)は塩基編集CAR7(BE-CAR7)の単回投与後28日以内に分子的寛解が認められた。その後、元のドナーからの強度軽減(骨髄非破壊的)同種幹細胞移植を受け、免疫学的再構築の達成と持続的な白血病寛解が見られた。他の2例でもBE-CAR7細胞が強力な活性を示し、1例は致命的な真菌合併症を発症したが、もう1例は寛解中に同種幹細胞移植を受けた。重篤な有害事象として、サイトカイン放出症候群、多系統の血球減少症および日和見感染症が発現した。...