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慢性硬膜下血腫のデキサメタゾン、手術に非劣性示せず

2023年7月16日  New England Journal of Medicine

症候性慢性硬膜下血腫患者を対象に、デキサメタゾン投与と穿頭ドレナージの効果を多施設共同非盲検対照非劣性試験で比較(DECSA試験)。対象者を無作為化によりデキサメタゾン群(19日間漸減投与)と穿頭ドレナージに割り付けた。主要評価項目は、無作為化後3カ月時点の機能的転帰とし、修正Rankin尺度のスコアで評価した。 計画症例数420例中252例(平均年齢74歳、男性77%)を登録し、127例をデキサメタゾン群、125例を手術群に割り付けた。デキサメタゾン群で安全性と転帰に懸念が生じたため、試験は早期に中止された。デキサメタゾンの3カ月時点の修正Rankin尺度のスコアが手術よりも低い(良好な)調整共通オッズ比は0.55(95%CI 0.34-0.90)で、デキサメタゾンの非劣性は示されなかった。デキサメタゾン群の59%と手術群の32%に合併症が発生し、それぞれ55%と6%に追加手術を実施した。...