敗血症性ショックのnangibotide、SOFAスコア改善せず
敗血症性ショック患者355例を対象に、骨髄系細胞に発現するトリガー受容体1(TREM-1)阻害薬nangibotideの有効性と安全性および至適治療集団を第IIb相二重盲検無作為化試験で検討(ASTONISH試験)。患者をnangibotide 0.3mg/kg/時間(低用量群)、1.0mg/kg/時間(高用量群)またはマッチさせたプラセボに割り付けた。主要評価項目は、ベースラインから5日目までの臓器不全評価(SOFA)スコアのプラセボ群との平均差とした。 その結果、可溶性TREM-1(s TREM-1)高値(400pg/mL以上)集団(253例)における主要評価項目は低用量群0.21点(95%CI -1.45-1.87、P=0.80)、高用量群1.39点(同-0.28-3.06、P=0.104)、全集団では低用量群0.20点(同-1.09-1.50、P=0.76)、高用量群1.06点(同-0.23-2.35、P=0.108)だった。治療下で発現した有害事象(プラセボ群96%、低用量群96%、高用量群95%)および重篤な有害事象(同24%、22%、26%)は、全3群で同等だった。...
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