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肥満女性の妊娠糖尿病、妊娠初期のISやβ細胞機能が低い

2023年7月17日  Diabetes Care

過体重または肥満の女性の妊娠糖尿病(GDM)に関連する代謝の変化を検討。妊娠35週でGDMを確認した29例とGDMのない164例を対象に、妊娠15週および35週時に頻回にサンプリングした経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の結果を用いて、空腹時および食後の血漿グルコース濃度および遊離脂肪酸(FFA)濃度、インスリン感受性(IS、Matsuda index)、β細胞機能を評価した。 その結果、非GDM群との比較で、妊娠15週のGDM群ではISとβ細胞機能が低く、血漿グルコース濃度の空腹時、食後1時間、および総曲線下面積はGDM群で高かった(全てP<0.05)。15週と比較して35週では、GDM群と非GDM群の両方でISが減少し、β細胞機能が増加し、食後血漿FFA濃度の抑制が鈍化したが、GDM群では非GDM群よりもISの減少と食後FFA濃度の増加が大きく、β細胞機能の増加は小さかった(全てP≦0.05)。...