中咽頭がん治療後の口腔乾燥症、ARTとIMARTで同程度

ステージIII-IVBの中咽頭扁平上皮がん患者131例を対象に、適応放射線治療（ART）と標準的な強度変調放射線治療（IMRT）による口内乾燥症の程度を第III相無作為化試験で比較。主要評価項目は、パラフィンによる刺激唾液量で評価した口腔乾燥症の程度とした。追跡期間中央値は26.4カ月（IQR 1.2-31.3カ月）だった。 その結果、12カ月時の平均唾液量は、ART群で630mg/分、IMRT群で584mg/分だった（P＝0.64）。シンチグラフィーで測定した12カ月時の耳下腺の排泄機能は、IMRT群（41％）に比べ、ART群（48％）で高かった（P＝0.02）。2年全生存率は76.9％（95％CI 64.7-85.4）だった。...