1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 腎移植後CMV予防のレテルモビル、標準治療に非劣性

腎移植後CMV予防のレテルモビル、標準治療に非劣性

2023年7月19日  Journal of the American Medical Association

サイトメガロウイルス(CMV)血清陽性ドナーから腎移植を受けたCMV血清陰性レシピエント589例を対象に、CMV感染症予防でのレテルモビル(アシクロビル併用)のバルガンシクロビル(標準治療)に対する非劣性を無作為化第III相試験で検討。主要評価項目は移植後52週時のCMV感染症発生率とし、非劣性マージンは10%とした。 その結果、52週時のCMV感染症発生率はレテルモビル群10.4%、バルガンシクロビル群11.8%で、リンパ球枯渇を誘導する免疫抑制療法(lymphocyte-depleting induction immunosuppression)の有無で層別化した群間差は-1.4%(95%CI -6.5-3.8)となり、レテルモビルの非劣性が示された。28週時の白血球減少症または好中球減少症の発生率はレテルモビル群の方がバルガンシクロビル群に比べ低かった(26% vs. 64%、差-37.9%、95%CI -45.1--30.3、P<0.001)。レテルモビル群の方がバルガンシクロビル群に比べ有害事象(4.1% vs. 13.5%)または薬剤関連有害事象(2.7% vs. 8.8%...