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eTEPとrIPOMで腹壁ヘルニアの1年後転帰を比較

2023年7月19日  専門誌ピックアップ

7cm以下の正中腹壁ヘルニアでメッシュ法を施行する患者100例を対象に、ロボット支援下の完全腹膜外修復法(eTEP法)またはintraperitoneal onlay mesh(rIPOM法)による1年後の転帰を多施設共同患者盲検無作為化試験(REVEAL試験)で比較。1年後の探索的評価項目は疼痛強度(PROMIS 3a)、ヘルニアに関するQOL(HerQLes)、再発、再手術とした。30日患者報告アウトカムは、同程度であることがすでにわかっている。 その結果、ベースラインのスコアで調整した回帰分析では、eTEP群とrIPOM群で1年時点の術後疼痛強度に差は認められなかった(オッズ比2.1、95%CI 0.85-5.1、P=0.11)。1年時点のHerQLesスコアは、eTEP群の方がrIPOM群に比べて平均15点低く、改善度が小さかった。この差は回帰分析でも同じだった(オッズ比0.31、同0.15-0.67、P=0.003)。再発率は、eTEP群が12.2%、rIPOM群が15.9%だった(P=0.834)。eTEP群2例、rIPOM群1例では、最初の修復術から1年以内に再手術が必要...