英国で乳房温存手術後の早期乳がん女性2617例を対象に、腫瘍床への同時ブースト照射(simultaneous integrated boost;SIB)法の有効性と安全性を多施設共同第III相非劣性非盲検無作為化比較試験で検討(IMPORT HIGH試験)。対照群(871例)には、40Gy/15分割の全乳房照射後、逐次に16Gy/8分割のブースト照射を実施した(全23回)。試験群には、36Gy/15分割の全乳房照射と40Gy/15分割の部分乳房照射に加えて、48Gy/15分割(試験群1:874例)または53Gy/15分割(試験群2:872例)のブースト照射を同時に実施した(全15回)。主要評価項目は同側乳房内腫瘍再発(IBTR)とし、対照群の5年再発率を5%と推定して試験群の絶対超過3%以下(両側95%CIの上限)を非劣性と定義した。 その結果、追跡期間中央値74カ月時点で、76件のIBTR事象が発生した(対照群:20件、試験群1:21件、試験群2:35件)。5年IBTR発生率は、対照群が1.9%、試験群1が2.0%、試験群2が3.2%だった(絶対差:試験群1が0.1%、試験群2が1....
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