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切除可能な脳転移に術前SRSが有望

2023年7月23日  JAMA Oncology

固形がん由来の脳転移があり、そのうち少なくとも1病変に術前の定位放射線手術(SRS)と計画的切除を実施した患者を対象に、術前SRSの転帰と予後因子を大規模国際多施設共同コホート研究で検討。術前SRSは、中央値で15Gyを1分割または24 Gyを3分割、中央値で切除の2日前に照射した。主要評価項目は、腔内の局所再発(LR)、髄膜疾患(MD)、放射線による有害作用(ARE)、総生存(OS)、およびこれらの転帰に関連する予後因子の多変量解析とした。 研究コホートは404例(女性53%、年齢中央値60.6歳)で、切除した指標病変数は416だった。2年腔内LR率は13.7%で、全身の疾患の状態、切除範囲、SRS分割、手術の種類(漸次 vs. 一括)、原発腫瘍の種類に腔内LRリスクとの関連が認められた。2年MD率は5.8%で、切除範囲、原発腫瘍の種類、後頭蓋窩部位がMDリスクと関連していた。グレードを問わない2年ARE率は7.4%で、標的マージンの拡大が1mm超えていることおよび原発が黒色腫であることにAREリスクとの関連が認められた。OS中央値は17.2カ月で、関連の強い予後因子は全身の疾患の状...