前立腺がんにIMRT、2次原発がんリスク上がらず

遠隔転移を伴わない1次原発前立腺がんに強度変調放射線療法（IMRT）または3次元原体照射療法（3DCRT）を施行した高齢患者のデータを基に、放射線療法の種類と2次原発がんの関連を後ろ向きコホート研究で検討。患者の特定にはメディケア請求データとSurveillance, Epidemiology, and End Results（SEER）プログラム地域がん登録データを用いた。2年サバイバー6万5235例（66-82歳）で2次血液がん発症との、5年サバイバー4万5811例（66-79歳）で2次固形がん発症との関連性を評価した。 その結果、2年サバイバーの2次血液がん発症に放射線療法の種類との関連は見られなかった。5年サバイバーの2次原発固形がん発症ではIMRTの方が3DCRTよりもリスクが低かったが（ハザード比0.91、95％CI 0.83-0.99）、この関連は前立腺がん診断年が早い場合に限られ［2002-05年：同0.85（0.76-0.94）、2006-2010年：同 1.14（0.96-1.36）］、同様のパターンは大腸がんでも確認された［2002-05年：同0.66（0.46-...