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院外心停止後の軽度高炭酸ガス血症状態で転帰改善せず

2023年7月29日  New England Journal of Medicine

17カ国63施設で心原性または原因不明の院外心停止後に蘇生した成人昏睡患者1700例を対象に、軽度の高炭酸ガス血症状態で神経学的転帰が改善するかどうかを検討した。患者を24時間の軽度高炭酸ガス血症状態(目標動脈血二酸化炭素分圧50-55mmHg)または正常炭酸ガス状態(同35-45mmHg)に均等に無作為化し、主要転帰は6カ月後の拡張グラスゴー昏睡尺度スコア5(中等度以下の障害)以上の良好転帰とした。 その結果、6カ月後に良好な神経学的転帰が得られたのは、介入群332例(43.5%)、対照群350例(44.6%)だった(相対リスク0.98、95%CI 0.87-1.11、P=0.76)。副次転帰とした無作為化後6カ月以内の死亡は、介入群393例(48.2%)、対照群382例(45.9%)だった(同1.05、0.94-1.16)。有害事象の発現率に群間差はなかった。...