チクングニアウイルスワクチンVLA1553、P3で有望な結果

米国43施設で18歳以上の健常者4128例を対象に、弱毒化チクングニアウイルスワクチンVLA1553単回接種の安全性および免疫原性を無作為化第III相プラセボ対照試験で検討。免疫原性分析は362例（VLA1553群266例、プラセボ群96例）で、安全性分析は接種を受けた被験者（VLA1553群3082例、プラセボ群1033例）で行った。 その結果、VLA1553接種後28日時のチクングニアウイルス中和抗体保有率は98.9％（95％CI 96.7-99.8、P＜0.0001）で、年齢による差は見られなかった。VLA1553は概ね安全で、有害事象プロファイルは他のワクチンと同等で、若年者および高齢者での忍容性も良好だった。重篤な有害事象発生率はVLA1553群1.5％、プラセボ群0.8％だった。VLA1553に関連する重篤な有害事象として軽度筋肉痛および抗利尿ホルモン不適切分泌症候群が各1例で認められたが、両被験者とも完全に回復した。...